あいいろの星影と遥(はるか)/ Starlight and Haruka

アメリカ合衆国の首都・ワシントンDCに本部を置く世界銀行グループに、藍染作品2点を設置しました。世界銀行を訪れる人たちに日本のことをもっと知ってもらう機会にできるよう、また、日本の藍染の伝統的な要素を含めつつ、世界銀行グループの国際的な雰囲気や目指すところに沿えるよう心掛けました。 あいいろの星影/ Starlight 巡り合った10か国(イギリス、イタリア、インド、韓国、カンボジア、タイ、中国、日本、フランス、ミャンマー)の布を染めてコラージュした額装作品です。多様な文化を背景に織られた生地を、日本の天然青色染料「阿波藍」を原料とした染め液で染めました。 遠くで瞬く星の光。世界銀行グループが、様々な国や地域の人たちの希望の場所であり続けますように。 遥(はるか)/ Haruka 「絞り染め」は、生地を針と糸で縫い、縫った個所を絞ることで生地と生地の隙間を詰め、染色の際、染まらない部分をつくる藍染めの伝統的な技法です。藍には普遍性があると考えていますので、縫い方・デザインなど様々な要素により、「伝統的」と「モダン」、いずれの印象も表現することができると思っています。 本作品では薄いシルクを2枚重ねたものを3組ならべ、やわらかな布の揺らぎや重なる色の深みを生かしながら「どこまでもつながる空」を表現しました。作品の端を重ねて展示することで、訪れた方々に、色の深みや重なりが刻々と変わって見えるよう、作品の見え方を意識しています。 世界銀行グループ / World...