
ミャンマーで面白い生地と出会う/ Fabric Encounter in Myanmar
6月末、東南アジアの国・ミャンマーに行ってまいりました。

インレー湖でみられる伝統的な片足漕ぎ漁法/ One fisherman uses his right leg to row the boat while fishing
ミャンマーは、人口が日本の約半分で、国土は約2倍。藍にまつわる話でいうと、このあたりの地域を通って、日本に藍が伝わったとする説もあります。
このミャンマー、昔から繊維産業が盛んで、今でも綿・絹・蓮を使った生地をみることができます。
特に蓮は、国教でもある仏教との関わりが深い植物ということで、その繊維を使って織られた生地は特別視されることがあります。

蓮の繊維をとっているところ/ Taking the Natural Lotus Fibers

蓮糸の紡ぎの作業/ Spinning the Lotus Yarns

蓮布の織り/ Weaving the lotus Fabric
これらは観光客向けのパフォーマンスですが、失われつつある蓮布づくりの伝統を垣間見ることができます。
そんなミャンマーの、旧首都ヤンゴンから車で14時間ほど走った山間の町で、面白い手織り生地を生産している工場を見つけました。

作業場でシルクの糸をつむぐ女性/ Twisting the Silk Yarns

生地を織る女性/ Weaving Cotton Fabric
お隣のタイでは、経済発展などの影響か、質の良い手織り生地が手に入りづらくなってきていると聞きます。
このミャンマーの工場で、こういった面白い生地がいつまで手に入るのか、なかなかわからないところではありますが、長らく、今の質を保っていただけるようお願いしたいところです。
さて、その工場で、手織りで織られているコットンの生地ですが、現地でスカーフ・ストールの形状にして、ISSOの工房に届けていただくことになっています。
夏過ぎくらいのリリースを予定しています。日本ではあまり見かけないような生地も含まれていますので、ぜひお楽しみになさってください。
ISSO 梶本雄大